【#14】SHOE CARE のすすめ vol.1

シューケア

「靴は消耗品だからね」

そう言われているのをよく耳にします。たしかに靴は、その他身に付けるアイテムと比べると消耗のペースが早いのかもしれません。それは、歩くために必要な道具だから仕方のないことです。けれど、靴、特に革靴は、ちゃんとケアをすることで、長く愛用していただくことが出来るアイテムです。

「どうやってお手入れしたら良いですか?」

最近は、ケアについてのご相談をよく頂くようになりました。そこで今日は「シューケアのすすめ」についてのお話です。

シューケアグッズ

シューケアはよく、スキンケアやメイキャップに例えられます。

汚れや化粧はクレンジングで落とし、乾燥しないように化粧水をつけて、肌の状態をより良くするために乳液やクリームを塗り、目の周りをケアするためにアイクリームを塗る。そして、シミを隠すためにコンシーラーを使い、ファンデーションやチーク、口紅などでお化粧をする。

それと同じで革靴も、ブラッシングやクリーナーで汚れを落とし、保湿のためにローションを塗り、革の状態をよりよくするために油分やロウ分を含んだクリームを塗り、手厚いケアをしたい時は蜜蝋やホホバオイル配合のクリームで栄養を与えてあげる。そして、隠したい汚れがあればカラークリームなどで補色をし、ピカピカに光らせたい時はワックスでお化粧をする。

シューケア

シューケアは、視点を変えて見れば、女性の皆さまにとって、とても馴染みの深いものなのではないでしょうか。

どんなにアッパーをケアしていても、使用によりリフト(ヒールの先端に付いたゴム)やアウトソールは確実に擦り減ります。その時は、リフト交換や新しいアウトソールに張り替えるオールソール交換をすることで、より良い状態で引き続きご愛用いただけます。

オールソール交換

左:履き込んでソールが擦り減ったシューズ、右:オールソール交換をしたシューズ

リフトが削れたまま使用し続け、ヒールの中にある金具やヒール自体が擦り減ってしまったり、アウトソールが薄くなった状態のまま履き続けてアッパーまでもが削れてしまったり。状態が悪くなればなるほど、修理が出来なくなる可能性は高まります。そうなると残念ながら、ゴミとして廃棄しなくてはなりません。

そうなってしまう前に、大事なのは、定期的に靴の状態を気にかけること。そして、用途や目的に合わせて必要なケアやメイクをしてあげること。それだけで良いのです。

この状態、大丈夫?という時は、気兼ねなくいつでもご相談ください。(もしくは、お近くの街の靴修理屋さんにご相談ください。)

「1シーズンで履き捨てるのではなく、ケアをしながら長く履いて欲しい。」

皆さまにお手持ちのシューズを長くご愛用いただくことで、Sellenatelaもシューズブランドとして、持続可能な社会の一端を担えればと常々思っています。

次回は、シューケアのススメ実践編。Sellenatelaでよく用いる素材に合わせたシューケア方法を伝授いたします。

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